身体の機能を絶えず正常に保つためのエネルギーが循環していると考えられています。 このエネルギーの循環する通り道が経絡と呼ばれており、人体中をくまなく巡り、常に身体のすみずみまでエネルギーを送り届けているのです。 このエネルギーの流れが滞ると、さまざまな不調をきたし、経絡上の「経穴」(ツボ)に反応が現れます。 経穴の場所の多くは関節、筋溝、腱上、腱下、骨縁、骨端、骨孔、動脈の上や静脈の上、神経の上部にあたる部分に存在しており、内臓の状態が皮膚体表反射として表れるのです。 ツボとは内臓の調子が、皮膚の表面への反応として敏感に出てきた所でもあり、このツボを刺激すれば、内臓への働きかけが可能となるのです。 この「経穴」(ツボ)に温熱刺激を与えることにより、全身の血行を正常化する。つまり、血液の循環がよくなり、血液が体のすみずみまで行き届くことになるので自然治癒力を高めることができます。 WHOでは1989年に、体には361の「経穴」(ツボ)があるとし、それぞれに異なる作用があり、その刺激が脊髄や中枢に伝えられ、それを受け取った中枢はさらに、その先の末梢神経へ刺激を伝えていくことにより体調の調整、諸症状の緩和が得られると報告しております。 例えば、お腹のツボを刺激すると、冷え性、便秘、下痢、生理痛、腰痛、消化器系、胃腸の働きなどに作用し改善することになります。 また、肩のツボは、肩こり、首こり、頭痛、耳鳴り、鼻詰まり、花粉症、感冒(風邪)などに作用し改善することに繋がるということになります。 医学博士、富山医科薬科大学名誉教授、 日本アーユルヴェーダ学会 前理事長、 日本オリンピック協会強化スタッフトレーニングドクター 有限会社アロマトーク顧問医師 田澤 賢次(たざわ けんじ) 経絡を温めることによる効果
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